離婚後の就職先 1

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お仕事ブログ

離婚をするにあたり、社員で働ける所を探そうと知人に相談した所、

縫製工場を紹介してくれました。

小さな工場ですが、オーナー夫妻も良い人そう。

経験は全くなく、縫製は嫌いではないが好きでは無い。

でも使ってくれるとの事で、家族みたいになれたら良いな。なんて思いながら

働いてみることにしました。

長男中3、長女小6の時の事です。

 縫製工場

縫製工場のお仕事は、細かく分けて、生地の裁断、ミシン掛け、アイロン掛け、ボタン付け、検品

です。ボタン付けは機械で出来ます。

学校の制服を作っている工場でした。

私は全く初心者ですので、アイロン掛けをやってみる事になりました。

まず初日は何をやったのかは忘れましたが、8時間アイロンをかけ続けました。

もう1日で嫌になりました。めちゃくちゃ疲れました。

部屋が2つあり、大きな部屋にはミシン、アイロン、ボタン付けの機械がありました。

小さな部屋では、検品作業と、ボタン付けや、なんだか忘れたけど、機械がありました。

アイロン辞めたい!!

私はいつまでアイロンなんだろう??と思いながらも、

しばらくアイロンを担当していました。が、大部屋の環境もアイロン掛けも嫌でたまらなく、

他の仕事をさせてもらえる様、お願いしていましたが、変えてもらえる事はありませんでした。

『私はアイロンがけが嫌で離婚しました。アイロンはもうかけたくありません。』と

よく言っていたことを思い出します。

そこは家族経営で、社長と奥さん息子さんで、現場を仕切っていました。

従業員は昔から居る人が5名。他は中国からの研修生という名の出稼ぎです。

私と同じに入ったばかりの日本人が4名いました。私はアイロンじゃ無い仕事を望んでいるのに

私より後から入って来た人に機械の仕事を与えていて、おかしいと言いましたが、それでも変えてはくれませんでした。

縫製のプロになる気はないのに働いているのは違うなあ・・・と思いながら、何の楽しさもやりがいも感じられずにいました。苦痛でしかありませんでした。

モラハラ

そこの朝礼は社長、息子さん、奥さんのお説教から始まります。まあ精神論ですね。間違ってはいないが、押し付けです。

昨日までの進捗、反省など、一通りのお説教。かなり威圧的です。

作業中も『みんなやめろ!!』とみんなの手を止め社長のお説教が始まります。

中国の子達に、日本の細かい技術と、職人の精神を教えたいとの事からなのでしょう。

間違ってはいないので、私はいつも真剣に聞いていました。

でもその時間がだんだんと苦痛になって来ていました。

一応息子さんが作業を仕切っているのですが、感情の波が激しく、かなりハイテンションな時

は楽しく面白い人で、みんなも笑顔で作業をしていますが、沈んでいる時はかなりヤバめ・・・

黙って作業をしているかと思えば激しく怒鳴りつけ、突然席を立ち、ドアを壊し出て行く。

壊したドアは、昔から居る人が直しに来る・・・

現場はかなり凍りつきます。それが何日も続きます。

仕事にこない日も多々ある。

そんな状態に私も耐え切れなくなり・・・

ストレスから、10キロほどあっという間に太ってしまいました・・・。

躁鬱

波は日毎に違いますが、躁の日が少なめでしょうか・・1日ほどかなあとは鬱状態が長い。

私が初めて息子さんに会った時、見学の時だったのですが、第一印象は、やばい奴でした。

がたいが良いがどんよりとしていて、心ここに在らずな感じがなんかこいつ大丈夫かな・・・と。

初日に働いた時は、同じ人と思っていなかったです。

こないだの人と違う男の人がいると思っていました。

躁状態だったのでしょうね。

見学の時は鬱状態。

働き出して、この人が躁鬱なんだと気がつくまで何ヶ月もかかりました。

身近にそういう人がいなかったので、本当に気が付きませんでした。

それまで、鬱状態の時の態度の酷さに、私は何度かブチ切れて、

どうなってんのかと社長にどうにかしろ!甘やかすな!みんなの前で謝らせろ!仕事にならない!

この部屋に入れるな!なんて言っていました。

社長が、『あいつは病気なんだよ』と言った事があり、躁鬱とは知らなかったので、

『病気?!だったらなおさら来させんな!!病気だったら何やっても良いのか?!』と

言った事があります。

事あるごとに

『息子を頼む後継ぎだから、良い仲間を作ってやりたいと思って人を集めている。良い仲間になってくれ』

と私を含め新しいメンバーと息子を盛り上げてくれ!

的なことを言っていましたので、辞めるときには、

『良い仲間って自分で作って行く物であって、親が作ってあてがうものでは無いし、私は息子さんのオモリをするつもりはない!!』

と言ってやりました。

社長は少々切れ気味に『お守りをしてくれと頼んだ覚えはない!』

なんて言って来たので、空かさず、『お守りをしろって言ってるのと同じでしょ!!』

社長は『・・・・』でした。

昔から居る人たちはそれこそ長い間耐えて来ていましたし、

社長に言える人もいなかった様で、

辞める時は、『やっと言ってくれる人が入って来た!!と思ったのに・・・』

と言われました。

今まで言わずに耐えられたんだから、これからも耐えられるんだろうし、

言いたきゃ自分で言ったほうが良い。

お給料

就業時間は人によって違い、私は子供が居るので、9時から7時お昼時間が1時間。

それ以外はトイレには行かせてくれるが、休憩は無い。タバコも吸えない・・。

休憩時間も入れてくれる様に頼んで、実行して貰ったこともあるが、結局無しになった。

就業時間は7時までなのに帰りずらく、帰るの??的な空気。

納期があるので仕方がないが、そんなには働けない。

子供がいるから7時に帰って良いとの約束で働く事を決めたのに

帰れた事は数えるほどしかない。

休みは日曜日だけ。本当にキツかった。

挙句、辞める少し前のお説教時間の時に。時間になったらさっさと帰る奴がいる。

そういう奴はこの説教も何言ってんだって顔で聞いてる。

やる気がないなら、来なくて良い!!なんて言ってたこともあった。

誰の事かと思っていたけど私のことだった様だ。

真剣に聞いていたんだけどなあ。

子供が待ってるんだから帰って何が悪い?!!と同僚が言っていました。

その人はパートだったので、帰って良いみたい。私は社員契約なのでダメみたい。

昔から居る人は、時間なんて無くて、帰って良いと言われるまで帰れないらしい。

お給料もかなり安いみたい。15〜16万。12時間は働いてる。

私のお給料はWワークしなくて良い様にしてくれると、かなり良いので

みんなには言うなと言われみんなよりは少しは良かったかもしれないが、

結局、約束した金額は一度もくれなかった。

就業してみて

心が疲れ、自分が鬱になりそうで、辞めさせてもらいました。

紹介してくれた方には申し訳ありませんと、しっかり謝りました。

躁鬱の方の壮絶さに触れた良い経験だったと共に、

じっとその場で一日中の作業は向いてないと知った半年間でした。

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