就職先での出来事 6

SNSフォローボタン
erikaをフォローする
裏ブログ

カラー専門店を辞めて、就職した美容室、ここはこじんまりとした美容室でした。

カラー専門店に変える為、スタッフを募集しているとの事でした。

それなら私も力になれると思い、入店しました。

初めは、何十年ぶりかの美容室勤務に、かなり緊張しましたが、店長がとても面白く、

良い人で、すぐに安心して働く事が出来ました。

同期の子も一緒だったので毎日楽しくお仕事をしていました。

ここではカラーのお客様が定着するまでは美容室と兼用なので、店長のお客様の

アシスタントをする事になっていました。

アシスタント業務は正直やりたくありませんでしたが、

カラーのお店になるまでは、と我慢していました。

姉妹店のヘルプにも呼ばれることも多く、

アシスタント業務に疑問を持っていた私には苦痛でした。

徐々にカラーメニューのお客様も増えましたが、予約がパンパンになる事は無く、

通常メニューのお客様が大半でした。

集客に向けて、チラシを作ったりして、新聞に入れたりしましたが、

さほど増えることはなく、

毎日、アシスタント業務に、ホットペッパーのブログ記入と

業務がマンネリ化して来ていました。

新人さん入店

2ヶ月ほどした頃、新人さんが入って来ました。

この方もブランクがあり、カラー店なら出来ると入って来たのです。

2ヶ月ほど経った頃、体調が悪くなり、辞めてしまいました。

話によると、前回の仕事は古着屋で、古着が好きで始めたのですが、

会社でのストレスでかなりやられてしまっていた様で、

ここに来て、歩く事が出来なくなってしまったとのことでした。

店長の変化

店長は本格的に独立する事を視野に入れ始めました。

とても嬉しい事なのですが、どうやら、このままのスタイルで行きたい様なのです。

通常のサロンの中に、カラー専門メニューがあるお店。

私はアシスタント業務が嫌だったので、将来的には、

ここにはいられないと思い始めていました。

店長は予約を一度に2〜3人抱える為、どうしてもアシスタントをしなくてはいけないのです。

カラーのお客様は私が担当しますので、私もたくさんのお客様を担当している事になります。

当然店長中心に回しますので、カラーのお客様そっちのけで、動く事になり、

これにうんざりしていました。

その状態を、店長が独立しても続けていかなければいけないのです・・・

かと言って、業務委託で、スタイリストをするまでの技術はないし、

これから学んで行く自信もない。

元々アレルギーで諦めた美容師。ここで、美容師になることは考えられなかったし、

このまま自分が諦めた美容師を見ている事が辛くなって来ていました・・・

新人さん

店長の独立の覚悟が、具体的になって来た頃、新人さんが2人入って来ました。

どちらもとても良い人で、楽しく過ごす事ができました。

この2人はお店にも私達にも自然と溶け込み、

今までずっと一緒にいたかの様に過ごす事が出来ました。

私達5人が揃ってお仕事をする機会はありませんでしたが、

とてもバランスの良い5人だったと思っています。

この2人は、アシスタント業務をする事も楽しんでいますし、

同期もまた楽しんで働いていて、みていて気持ち良いものでした。

ただ、私だけが後ろ向きでした・・・

自分らしくいられることって何だろう・・・

この頃にはもう、このお店で働くことに限界を感じていました。

気持ちもそうですが、アレルギーが出て来てしまったのです。

カラー店は、常に手袋をしているので、大丈夫だったのですが、

ここではその他の作業もある為、気が付くと、手には湿疹ができ、パックリ割れ、

若い頃の悪夢が再来となりました。

自分はここには必要ないと感じ、必要としてくれて、得意な事って、

フォークリフトかなあと、もう一度フォークリフトに乗りたいと思っていましたので、

求人を探してみる事にしたのです。

みんなのことは大好き

ここの人達はみんな大好きでした。

店長と、同期はスピリチュアルな人で、話がとても合いました。

店長は仕事熱心で、技術も上級。常にお客様第一。接客も文句なしでした。

美容師として尊敬できる人です。当然人間的にもです。

同期も同じで、サービス精神旺盛で、物怖じしなく何でもやる勇気があり、

人のサポートも大好きで、何より美容の仕事が好きでした。

実は私は、店長とは険悪になり、話をしない日も続きました。

原因は何だったかな?忘れました(笑)

辞める前には何となく戻っていたと思います。

将来的なビジョンが違っていたことが原因だったかなあ、それで、接客のあり方や、

アシスタント業務に対する店長の要求を私が飲めなくて・・・

元々カラーだけで入って来た私は、美容室で働くことは苦痛だったのです。

美容師になるつもりでもないのに、アシスタントをする事が耐えれなかったんです。

接客も、元々好きでは無いし、かなり無理がかかりました。

疲れちゃうんですよね・・・

年齢的にもこれからは、自分に無理なく楽しんで働ける環境を求めて、

カラー美容師になったんです、それ以上のことをする気力は持ち合わせていなかった。

これを店長は分かってくれなかったんですね。

一緒に働きたいからと、色々考えてはくれました。私もたくさん考えました。

でも、すり合わせることは難しかった。

美容室で、輝いている同期を見ている事も辛かったんです。

どんどん吸収して、楽しんでいる、そりゃあ羨ましいですよ、嫉妬します。

アレルギーが出ない事も羨ましかったし。

若さで、これからどんどん吸収し、伸びていく人をみるのは・・・

自分が諦めた美容師になっていくんですから。

(でも心から応援しています。このまま順調にスタイリストとして成長していく事。

本当に楽しみにしています。)

そんな気持ちの自分も嫌でした。このままここにいたら、嫌々仕事をする事になる。

輝やけない自分を見ているのも嫌でした。

こんな気持ちでいては、働いているみんなに失礼だ、とも思ったんです。

それで、フォークリフトの求人を探し、ここはパートにしてもらって、

週に3日出る事して、フォークリフトは空いた日に入れる事にしてみたんです。

ずっとWワークでも良いかと思ったのですが、美容室勤務の日の自分の落ち込み様に

改めて気が付き、3ヶ月経ったのち、フォークリフト1本でいく事に決めたんです。

こっちの自分の方が輝いていて、楽しめていると感じたからです。

でもいまだにこの美容室の人達と一緒に働きたいと思いますよ。

人として、大好きですから。

ここでの気づき

私は、自分中心に回っていないと嫌なんだと感じた。

物流ではリーダー業務も難なくこなせた。効率よく動く事を考えるのが楽しかった。

フォークリフトに乗っている時は自分の考えで人を使いながら動けた。

何よりそんな感覚作業が自分には向いていた。

カラー店も同じ、自分の力量でこなしていき、自分の考えたカラーで満足を貰えた。

この美容室では店長中心だ。店長のサポートし、店長のペースで進めなければいけない。

これが私にはとてつもなく向いていないという事。

若い頃は、一人前になる為という目標でアシスタントが楽しかった。でも今は違う。

美容室で働く事の厳しさを思い出した。

ここでは自分を再確認する事ができた。

ここは大好きな場所です

この美容室は私の大好きな場所です。今でもみんなと一緒に働きたいと思っています。

向上心があって、みんなの歯車がぴったり噛み合ってとても気持ちがいいんです。

こんなにいい場所はもう無いと思う程。

私がもう少し若かったら楽しめた場所だったと思います。

美容師として生きていく事が出来た場所だったと思います。

このお店のこれからを心から応援しています。

本当にもう一度一緒に働きたいと思っています。

いつか、私がお役に立てる事がある時が来たらいいなあと思います。

本当にこれからの発展を楽しみにしていますし、陰ながら応援しています。

コメント